遠くスコットランドから来航した私、トーマス・ブレーク・グラバーが、
ここ南山手の丘に住まいを建設したのは1863年のこと。
当時長崎の街は、日本の新しい夜明けを夢見る人々の熱気にあふれていました。
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あれから100年以上経った今も、ここには私が妻や子供たちと暮らした当時の記憶が
共に長崎を愛し長崎に暮らした貿易商たちの邸宅が、
形を変えることなく残されています。
ようこそ、私たちの古き良き時代へ。
私と一緒に、歴史浪漫の散策に出かけましょう。
・・・・・グラバー園パンフレットより
↓グラバー園は長崎港を見下ろす丘の上にあります。そこからの景色!
私的に誠に勝手ながら、長崎というと
オペラ「Madam Butterfly(蝶々婦人)」なんですよ。
アメリカ海軍師ピンカートンと結婚しながらも
日本を離れた旦那の帰りを待ちわびる蝶々夫人。
やがてピンカートンはアメリカで結婚した妻を連れて来日し、
それを見た蝶々婦人は自害する・・・。
「身勝手なアメリカ人と耐え忍ぶ日本人女性」を描いた奇妙な作品です。
アリア「Un bel di,vedremo(ある晴れた日に)」より
人々の群れから離れ 小さな点のように見えるひとりの人が丘に向かってくるわ
誰でしょう 誰でしょう
どんな風に日本に着いたのかしら 私に何と言うかしら
あの人は きっと 遠くから蝶々を呼ぶでしょう
私は返事をしないで 隠れているわ!
あの人は少しばかり心を痛めて 呼ぶでしょう
「かわいい妻よ 美女桜の香りよ」
きっと蝶々婦人は、この長崎の港の景色を見ながら
ずっと ずっと 好きな人の帰りを待っていたんでしょうね。
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