午後6時、出雲市駅に到着。
私鉄やバスのアクセスがよくなかったので、
こういう旅行で初めてタクシーに乗る。贅沢。
以前は出雲大社の近くまでJRが走っていたそうです。
何年か前に廃線になって、風情のある駅舎だけは残されていました。
そうそう、「古事記を読んだから出雲大社に行きたくなった」と言ってますが、
そもそもなんで古事記を読んだのか、ってことですよね。
「本を読まない文学部生」を自慢していて(自慢にならないけど)、
実際にほんとーに本を読まなくて、
本屋さんに入ると動悸がして仕方がないのですが(いや、そこまでじゃない・・・)
本屋さんの店頭で平積みになっている文庫本を何となく見ていたら
「ビギナーズクラシック」というシリーズで著名古典文学が出てまして、
読みやすそうだったので「古事記」と「平家物語」を買ったのです。
他にも「源氏物語」「徒然草」等ありました。
本当は古典は原文で読むのが好きです。
古語ひとことに込められたたくさんの意味をいちいち解するのが好き。
そういうわけで「古事記」を読んでいたら、
日本人なら出雲に詣でなければいけないような気がしてきて、
出雲大社に行こうと決めたわけですよ。
大きな第一鳥居を抜けて、森の中を抜けるような参道をずっと行くと
正面に山を背にして、出雲大社は建っています。
こういうところは正面から写真を撮ってはいけないものなので、ななめ。
注連縄とか、太くてすごい立派。
これは本殿よりも手前にある建物で、
本殿は時間の都合なのか、普段からそうなのか、参拝することは出来なかった。
どうやらこの日は何かの神事があるらしく、
白い装束の神主さんや裃の人たちが境内を行き交っていて不思議な雰囲気。
10月には日本中の神様がここに集まるらしい。
それにしては狭いんじゃないの?とか思ったりして。
神代の時代のことは、伝説や神話での超人的なヒーローの話ばかりで
現実味が無いように思っていたけど、
実際に出雲大社にあったと言う「神殿」の柱が近年見つかったらしい!
現在展示準備中で、今回は写真でしか見ることが出来なかったけど、
来年公開されるらしい。
その柱の太さから強度を計算して、
どれぐらいの神殿が建っていたのかをシミュレートしているそうな。
出雲大社の参道は背の高い松が両脇に並び、
その松の一本一本にも神様が宿っているような気にさせる、
荘厳な雰囲気でした。
帰りは私鉄で出雲市駅まで戻ることに。
一畑電鉄。「ばたでん」て呼ぶらしいよ。
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